今週の火曜日(9月3日)、羽田空港に行ってカラスミの自社輸入通関をしてきました。卸問屋さんに納品するものなのでロットもわりと大きく、520本、約45キロの輸入になります(このカラスミは台南市将軍区の生産者が加工したもので、「台南北門ずっしりカラスミ」の林さんの紹介です。林さんは自分の養殖池から水揚げする冬のみ、カラスミを加工しており、通年、大量には作れません)。航空貨物で台湾から運ばれてきたカラスミは、羽田空港国際線ターミナルから1キロほど離れた、東京国際エアカーゴターミナル(TIACT)に運ばれます。
オフィス棟で、お願いした運送会社さんから必要書類をいただいて、通関スタートです。オフィス棟の2階から渡り廊下でつながるCQ貨物合同庁舎へと向かいます。カラスミは加工食品なので、CQ貨物合同庁舎内の厚生労働省東京検疫所東京空港検疫所支所食品監視課で「食品等輸入届出済証」を発行してもらい、それから税関(財務省東京税関羽田税関支署)で関税と輸入消費税を支払うことになります。
台湾の加工食品の輸入に際しては添加物(甘味料サイクラミン酸。いわゆるチクロ)の含有の有無につき検査が必要ですが、今回輸入したカラスミは4月に台湾に行ったときに少量ハンドで持ち帰り申告、添加物検査を受けて、「食品等輸入届出済証」 を発行してもらっているので、今回は(原則)検査不要です(1年間有効)。
この書面を持って税関に向かい、関税と輸入消費税を支払うことになります。輸入したカラスミには消費税がかかっていませんが、日本国内で販売する際には消費税をいただくので、当然に輸入時に税関で消費税を徴収される、ということです(蛇足ですが、輸出に際しては消費税の還付金、「輸出戻し税」を得ることになります。トヨタが理不尽に叩かれている、トランプ大統領までもが騒いでいる、アレです。トヨタが国内で自動車を製造するコストには消費税がかかりますが、完成車を輸出すると消費税は取れません。だから国から返してもらうのです)。
消費税を払い終えたら、 TIACT第1国際貨物ビル 1階の輸入搬出カウンターに向かい、ごく少額の施設使用料を支払って、いよいよカラスミの搬出です。ごくごく少額の追加料金で「生鮮棟」で温度管理をしてもらうことができました。
自社輸入通関は少々手間と時間はかかりますが 、業者さんに任せるよりもかなり費用を抑えることができ、価格競争力アップにつながります!